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高級幹部たちが、テレビに限らず、当局からもらった記念品や配給品などを市場に横流しするケースは多い。現金に換えたうえで、本当に必要なものを購入するための資金に充てたりするためだ。

テレビ転売で「この世の地獄」へ…

しかし、「金正恩ブランド」のテレビには、「朝鮮労働党第7回大会」とかかれ、朝鮮労働党の旗がついているため処分できないというのだ。衣類、化粧品、お菓子セットなどとちがって、「足がつく」からだ。

下手に転売したことが発覚すると「最高指導者の贈り物を粗末に扱った」という理由で、革命化処分(地方の閑職への追放)や、最悪の場合、「この世の地獄」と称される拘禁施設に送られる可能性すらある。

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実際、2005年には、平壌の空軍司令部の幹部が、金正日氏から贈られたテレビを、知人に売り払い、そのカネで日本製を買ったことが明らかになり、更迭され、地方に追放されるという事件が起きた。