教化所は北朝鮮国内でも秘密の存在である政治犯収容所とは異なり、法に基づいて運用されている施設だ。それにもかかわらず、拷問が横行しているのである。
イ氏は、「北の警察や司法システムで暴力は欠かせない。警察や収容所管理人は責任を逃れようと囚人を別の囚人の拷問に参加させている」と指摘。国家安全保衛部(秘密警察)と人民保安部(警察)、軍当局が取り調べなどで恒常的に拷問を行っているとした。拷問は殴る蹴るのほか、むち打ち、電気ショック、性的暴行、強制堕胎、水責めなどがあるという。
(参考記事:北朝鮮、拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も)セミナーではまた、北朝鮮から海外に派遣された労働者たちに対する人権蹂躙についても報告されている。
(参考記事:アキレス腱切断、掘削機で足を潰す…北朝鮮労働者に加えられる残虐行為)こうした内容の大部分は、実はこれまでに明らかにされていたものだ。