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ロシアが、対北朝鮮制裁の履行で微妙な姿勢を見せ始めている。

米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は15日、北朝鮮の4回目の核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射に対する国連安全保障理事会の制裁決議(2770号)について、自国の履行状況をたった1ページにまとめていると報じた。

VOAによれば、ロシアの履行報告書は実質的に3段落でまとめられており、中央銀行が国内の金融機関に対し、制裁決議の32~36条を順守するよう通知したという以外、具体的な内容が記されていない。

VOAはまた、ロシアと同じ安保理常任理事国である米国と英国はそれぞれ18ページと9ページの報告書を提出しており、ロシアと同様に報告書を1ページにまとめたカナダとオーストラリアは追加報告書の提出を予告していると指摘。ロシアの履行姿勢に疑いの目を向けている。

ロシアのこうした姿勢の背景には、米国のミサイル防衛(MD)への反発がうかがえる。

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一方、ロシア国営通信スプートニクの韓国語版は14日、モスクワ極東研究所・韓国研究センターのアレクサンドル・ジェビン所長のインタビューを配信した。

同所長は、米国が最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備を決めたのは、ロシアと中国の核抑止力を弱めるのが目的だと指摘。ロシアの安全保障のためには、米国のMDを認めるより北朝鮮の核武装に暗黙の了解を与える法がマシであると主張している。