「容疑は『社会主義を抹殺しようとするスパイおよび破壊暗害分子』だった。さらに同じ日に、保安員1人も『南朝鮮との通話を頻繁に行っていることを知りながら、ワイロを受け取り見逃していた』容疑で逮捕された」(両江道の内部情報筋)
北朝鮮当局が、この3人に対してどのような処罰を与えるのかは不明だ。銃殺などの極刑を逃れたとしても、「この世の地獄」言われる政治犯収容所、もしくは教化所など、拷問、処刑が常態化している拘禁施設に収容される可能性が高い。
(参考記事:北朝鮮、拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も)実際、保衛部は「釈放してもらいたいなら(中国人民元で)3万元(約46万円)を払え」と取引を持ちかけており、逮捕された2人もなんとか収容所送りから逃れようとして、脱北して韓国に住む兄弟にカネの無心をしているとのことだ。
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しかし、仮にワイロを用意して、さらに熱心な労働党員だとしても、「保安員まで緊急逮捕されたので、カネでの解決は難しく、収容所送りになるだろう」と現地の住民は噂しているという。