韓国と米国は8日、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」を在韓米軍に配備することを最終的に決定したと発表した。
両国は、今年1月の北朝鮮の核実験と、それに続く事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、THAADの韓国配備に向けた正式な協議を開始。3月4日に共同実務団を発足させ、THAAD配備の是非や配備候補地などを検討してきた。
中国に気兼ね
これに対し、中国とロシアは強く反発してきた。THAADの韓国配備は、中国とロシアの弾道ミサイルの無力化を狙ったもので、米国との戦力バランスを著しく不安定にする、との主張からだ。