北朝鮮で、今年の農業に必要な水の35%しか確保できていないことが明らかになった。

国連食糧農業機関(FAO)が発表した報告書によると、北朝鮮はエルニーニョの影響で、2年連続して気温が高く降水量が少ない状態が続き、干ばつとなった。

今年初めから、降水量は平年通りになったが、依然として水不足の状態だという。また、報告書では、北朝鮮の農業が災害に対して非常に脆弱であることが指摘されている。

国連の中央緊急対応基金(CERF)、人道カントリーチーム(HCT)とFAOは、干ばつと災害による被害の予防と最少化のために、北朝鮮に対して種子、移動式水ポンプ、水タンク付きのトラクター、化学肥料など925万ドル(約9億3400万円)相当の支援を行っている。

韓国気象庁の統計によると、2015年1年間の韓国全土の降水量は平年の72%に過ぎず、気象観測開始以来3番目に少なかった。中でも、北朝鮮に近いソウル首都圏の降水量は、平年の50%に満たず、2年連続で梅雨時期でも、降雨量が少なかった。また、平均気温も歴代2番目の高さを記録した。

北朝鮮の今年の農作物の生育状況は順調であると伝えられているが、水不足、災害に対する脆弱性のみならず、構造的な問題をかかえている。食糧供給の安定化のために、不安定要因の解消が急がれる。

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