電力難に苦しむ北朝鮮では、自然エネルギーの導入が大々的に奨励されている。しかし、一部ではやり過ぎの感も否めない。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
金正恩党委員長は、今年の「新年の辞」で「電力問題の解決に全党的、全国家的な力を入れるべき」「自然エネルギーを積極的に利用して電力不足の問題を解決する」と、電力問題が非常に厳しいことを年頭から強調した。
平壌の事情に詳しい中国の貿易業者によると、「各病院、逓信所、学校などにソーラーパネルを設置せよ」という指示が中央から下された。
さらに、金正恩氏は、軍の病院を視察した際に「手術室、分娩室、救急室に必要な電気を自然エネルギーで確保せよ」という指示や、農場の温室では「太陽熱で温度を保つ方法を研究せよ」という指示を出すなど、すさまじい勢いで自然エネルギーを推している。
ソーラーパネルの活用はそれだけにとどまらない。