木を切ったことがバレれば、労働鍛錬隊送りとなり、1平米あたり30万北朝鮮ウォン(約3900円)の罰金が取られる。薪も練炭も買うカネがない人が、コメ60キロ分に相当する額の罰金を払えるわけがなく、隠蔽するために、手に持っていた鎌や斧で山林保護員を殺してしまうというのだ。
情報筋は「森を守るために一所懸命働いていた人が命を奪われるなんて」と嘆きつつ、「お上が薪の問題を解決するか、山林保護員を武装させるかしなければ、今後も悲劇は続く」と述べた。
山に木を植えて水害を防止することが、農業での増産につながるという金正恩氏の考えに間違いはない。
失政の証拠
ただ、問題はそんなに簡単ではないのだ。