逃亡したり、賃金の遅配や劣悪な労働環境について不満を口にした労働者に対し、激しい暴力で応じるのは保衛部員たちにとって「基本中の基本」だ。
彼らは、労働者が再び逃げられないようにアキレス腱を切ったり、掘削機で足を叩き潰したりするなど、非道の限りを尽くしている。その背景には、北朝鮮の保衛部員にはロシアの司法権が与えられていないことがある。手錠を使うことすら許されないため、身体刑を加えるのだという。
監禁用の「牢屋」まで
ウスリースクの建設関係者は次のように述べた。
「ここはロシアだ。北朝鮮当局が自国民と言えども手錠をはめることは、ロシア政府が許さない。しかし、そのことが逆に、保衛部員に想像を絶する非人間的な方法を用いらせることになっている」