しかし、それは過去の冷戦時代において、金正恩党委員長の祖父である金日成主席がそれなりの政治的思惑をもって成し遂げたものだ。
たとえば中東諸国との関係では、北朝鮮は第4次中東戦争に際し、エジプトとシリアに空軍を派遣してイスラエル軍と戦った。
(参考記事:第4次中東戦争が勃発、北朝鮮空軍とイスラエルF4戦闘機の死闘)こうした政策の良し悪しは別として、北朝鮮が長らく中東各国と強い結びつきを持ってきたのは事実だ。
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また、北朝鮮といまだに親密なつながりを維持しているベトナムはどうか。北朝鮮は、ベトナム戦争でも空軍を派兵した。両国の親密さも、基本的にはそうした歴史に根差している。
(参考記事:北朝鮮版「ランボー」がたどった数奇な運命)これらはいずれも、国際社会での韓国との外交戦を有利にする狙いをもって、金日成氏がある種の「勝負」に出たものだった。