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理事会はこれを受けて、法的手段を探るための専門家グループの立ち上げを決議した。

ソウルの人権事務所が集める証拠はもちろん、ここに生かされることになる。

北朝鮮の体制による人権侵害がいかに凄惨なものであるかは、「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書(以下、国連報告書)に収められた数々の証言からもうかがい知ることができる。

(参考記事:「まるで公開処刑が遠足のようだった」…北朝鮮「人権侵害」の実態

それでも、この報告書が人権侵害のすべての側面を網羅しているわけではない。北朝鮮では、人権侵害を通り越した虐殺事件や、ムリな工期設定による大規模な労働事故なども起きている。

(参考記事:抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「黄海製鉄所の虐殺」

そうした出来事については、もちろん情報公開などされていないから、複数の脱北者の証言を総合しなければ全容を描くことができない。

(参考記事: 橋崩落で500人死亡の「地獄絵図」…人民を死に追いやる「鶴の一声」

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そこで人権事務所は、2月から韓国に居住する北朝鮮脱出住民(脱北者)にインタビューを行い、北朝鮮における人権犯罪の調査を行っている。