北朝鮮外務省の報道官(スポークスマン)は16日の談話で、米国海軍の原子力潜水艦「ミシシッピ」号が韓国の釜山(プサン)基地に入港したことに対して「(北朝鮮の)安全と地域の平和に対する直接的な脅威となる」と強調した。同日、朝鮮中央通信が配信した。

13日に韓国海軍作戦司令部釜山基地に入港したミシシッピ号(7800t級・SSN-782)には、トマホークミサイル12発と魚雷24発が装着されている。米韓連合司令部は、寄港は予定されていたものとしているが、北朝鮮をけん制する狙いがあると見られる。

談話では、「今、米原子力空母2隻が朝鮮半島周辺のアジア太平洋水域を恒常的に航行しており、米国内で共和国の核施設と核戦力に対する『精密空襲作戦』が公然と準備されている」としながら「不安定な朝鮮半島情勢はいっそう統制不可能な状態に陥っている」と指摘。

さらに、「朝鮮労働党が堅持している経済建設と核戦力建設の並進路線は米国によって強要されている核戦争の危険を強力な核抑止力に頼って根源的に終息させ、地域と世界の平和と安全を守るための最も正当な路線である」と、核保有を正当化した。

朝鮮中央通信の報道全文は次の通り。

朝鮮外務省代弁人、米国の最新原潜が南朝鮮入りしたのは共和国の安全と地域の平和に対する脅威となる

【平壌6月16日発朝鮮中央通信】6月13日、米原子力潜水艦「ミシシッピ」号がアジア太平洋地域に初めて現れて南朝鮮の釜山港に入港したという。 2012年に就役した「ミシシッピ」号は数多くの魚雷および巡航ミサイル発射装置を備えて相手の艦船に対する攻撃と特殊作戦保障任務を遂行する米海軍の最新鋭攻撃型原子力潜水艦である。

米国は、去る3月から50余日間、南朝鮮で行った「キー・リゾルブ」「フォール・イーグル16」合同軍事演習の期間にも「ジョン・ステニス」号原子力空母とB52、B2核戦略爆撃機、F22Aステルス戦闘機など膨大な戦略核打撃手段を総動員して一触即発の戦争の危険をもたらした。

朝鮮外務省のスポークスマンは16日の談話で、今、米原子力空母2隻が朝鮮半島周辺のアジア太平洋水域を恒常的に航行しており、米国内で共和国の核施設と核戦力に対する「精密空襲作戦」が公然と準備されている中、米国の最新原子力潜水艦が南朝鮮入りしたのはわが共和国の安全と地域の平和に対する直接的な脅威となると強調した。

談話は、米国が朝鮮半島とその周辺に各種の戦略資産を引き続き投入していることによって、そうでなくても不安定な朝鮮半島情勢はいっそう統制不可能な状態に陥っているとし、次のように強調した。

米国の絶え間ない新たな戦争挑発策動によって核戦争の危険が恒常的に漂っている世界最大のホットスポットである朝鮮半島で戦争を防止し、平和を守る最も最善の方途は、われわれの自衛的核抑止力を全面的に強化することである。

朝鮮労働党が堅持している経済建設と核戦力建設の並進路線は米国によって強要されている核戦争の危険を強力な核抑止力に頼って根源的に終息させ、地域と世界の平和と安全を守るための最も正当な路線である。

米国がわれわれに対する絶え間ない核恐喝策動とわれわれを狙った核戦争演習に引き続き執着しながら、いまだ非核化が優先だと言い張るのは破廉恥な詭(き)弁である。

米国は、核強国の前列に入ったわが共和国の戦略的地位と大勢の流れを直視して時代錯誤の対朝鮮敵視政策を撤回し、南朝鮮から侵略軍と戦争装備を撤退させる政策的決断を下すべきであろう。

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