北朝鮮外務省の報道官(スポークスマン)は15日、米国で北朝鮮への「精密空襲作戦」が公然と論じられているとして警戒感を示した。朝鮮中央通信の質問に答えた。

ここで言及された「精密空襲作戦」は、CIAや米国防総省などを顧客とするシンクタンク、ストラトフォーが5月末に配信した報告書のこと。同社の配信記事は、イラク戦争の勃発とその経過を詳細に予測するなどしたことで知られる。

朝鮮中央通信によれば、報告書はB-2爆撃機やF-22ステルス戦闘機などにより「寧辺核施設と原子力発電所の建設場、ウラン鉱山と濃縮施設などを空襲の目標に選定し、わが戦略軍の弾道ミサイルと空軍爆撃機、潜水艦建造施設などを同時に精密空襲して一挙に破壊することを予見」しているという。

報道官は、米国が挑発を行えば「無慈悲な対応方式で徹底的に粉砕する」としながら、こうした状況が、「朝鮮労働党が打ち出した経済建設と核戦力建設並進路線の正当性と必然性を再度実証している」と主張した。

同通信の報道全文は次のとおり。

朝鮮外務省の代弁人敵の些細な軍事的挑発も無慈悲な対応方式で徹底的に粉砕する

【平壌6月15日発朝鮮中央通信】われわれは、米国の無分別な戦争策動に立ち向かって自衛的核抑止力を質量共にいっそう磐石のごとく打ち固め、敵の些細な軍事的挑発も朝鮮式の無慈悲な対応方式で徹底的に粉砕するであろう。

朝鮮外務省のスポークスマンは、米国でわれわれに対する「精密空襲作戦」計画を作成する劇が演じられたことで15日、朝鮮中央通信社記者の質問に対する回答で上記のように強調した。

最近、米国のある戦略情報諮問会社が「北朝鮮核問題に対する軍事的対応」と題する報告書を作成、発表した。

5つの章からなる報告書の骨子は、不作法にもわれわれの核・軍事施設に対する「精密空襲作戦」を行ってわれわれの核能力を「焦土化」するということである。

報告書は、寧辺核施設と原子力発電所の建設場、ウラン鉱山と濃縮施設などを空襲の目標に選定し、わが戦略軍の弾道ミサイルと空軍爆撃機、潜水艦建造施設などを同時に精密空襲して一挙に破壊することを予見した。

このために、大型地下貫通用爆弾を搭載した数十機のB2核戦略爆撃機、F22ステルス戦闘機を動員し、数隻の「オハイオ」級原潜と駆逐艦で数百基の「トマホーク」巡航ミサイルを発射することになっている。

スポークスマンは、米国でわれわれに対する「精密空襲作戦」論議がこのように公然と行われているのは極度に無謀な段階に入っている米国の露骨な反共和国侵略戦争野望の発露であると指摘した。

また、今回、われわれの核施設と核戦力を精密空襲するというごく挑発的な報告書が発表されたのは現米行政府の極端な対朝鮮制裁圧迫と核戦争策動の延長としてわれわれに対する米国の不意の先制攻撃と武力侵攻が本格的に検討、準備されているという明確な証拠になるとし、次のように言明した。

特に看過できないのは、われわれに反対する危険極まりない「戦争シナリオ」が来る8月に行われる米国―南朝鮮合同軍事演習を控えて公開されたことである。

事態の重大さはまた、今回の報告書に明らかにされたように、米国が自分らの「精密空襲作戦」が必然的に「全面戦争」に広がると見なしてわれわれを軍事的に圧殺するための丸一度の大規模戦争を今直ちにでも起こそうとしていることである。

スポークスマンは、朝鮮半島で日ごとに現実化している米国の侵略戦争策動は朝鮮労働党が打ち出した経済建設と核戦力建設並進路線の正当性と必然性を再度実証していると強調した。---

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