北朝鮮平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)市郊外にある黄金坪(ファングムピョン)は、国境を隔てる鉄条網の中国側から様子を伺うことができる。

処刑された張成沢氏肝いりの経済特区だったが…

張成沢(チャン・ソンテク)氏が経済特区として発展させようとしていたが、処刑後に計画はストップ、その後、一切の変化は見られない。

5月末、デイリーNK特別取材班が現地を訪れたところ、黄金坪でこの時期恒例の田植え戦闘の様子を写真に収めることができた。

黄金坪1
金網越しには北朝鮮の黄金坪(ファングムピョン)が見える。「農村支援総動員期間」を迎え、動員された多くの人々が田植えを行っている。


黄金坪2

農作業に総員される男子高校生

なかでもジャージを着た男子高校生が目につく。取材班が訪れた午後4時頃にも、熱心に田植えをしていた。

黄金坪3

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、全国の中学、高校が休校になり、生徒全員が田植えに駆りだされている。黄海北道(ファンヘブクト)の情報筋は、生徒の間で「教育権の侵害」だと不満の声が上がっていると伝えた。

黄金坪4

鉄条網を挟んだ中国側には、我々取材班以外にも、カメラを手に持った中国人観光客10数人がいた。朝鮮人民軍の兵士2人が、田植えを行っている住民と記者らを監視していたが「写真を撮るな」などと制止することは一切なかった。

黄金坪5

制止はおろか、観光客に向かって手を振ったり、両手を合わせて「カネをめぐんでくれ」と要求するほどだった。それを見た中国人観光客は、タバコとお菓子を入れた包みを鉄条網の向こうに投げ込んだが、拾おうとしなかった。

取材班が数年前に訪れた際には、タバコを投げ込むと、兵士は周りを見て回し誰もいなくなった隙に拾っていた。今では露骨にカネを要求するほどになっている。

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