悪名高き北朝鮮の政治犯収容所にはおおよそ20万人の政治犯が収容されていると見られており、彼らは、過酷な労働を強いられている。これに加えて、教化所(刑務所)や労働鍛錬隊(強制労働キャンプ)などの拘留施設、そして炭鉱や農場での強制労働を合わせたとすれば、110万人という数字は決して誇張ではない。
(参考記事:北朝鮮、拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も)また、最近では党や国家機関の幹部が、拘禁施設の受刑者を勝手に連れてきて、自宅の新築工事をやらせるなど、私的な目的でこき使っている実態があると米政府系のラジオ・フリー・アジアは伝えている。まさに「現代の奴隷」そのものだ。
(参考記事:北朝鮮、幹部たちが受刑者を自宅で奴隷扱い)さらに、WFFは「子どもの強制労働」も現代の奴隷と定義している。
北朝鮮では、中学3年から大学を卒業するまで、「農村支援」という名目で、田植え戦闘などの農作業に強制的にかり出される。