中国の北朝鮮情報筋によると、金正恩氏自らが、建築資材を「忠誠で保障(確保)せよ」との指示を下したという。指示には「対北朝鮮制裁を、高層マンションが立ち並ぶ黎明通りの建設で打ち破ろう」という一節もある。
指示が下されるや、北朝鮮の各貿易会社では「鋼材輸入戦闘」が始まり、1000トン以上の鋼材が中国から輸入された。その一部をデイリーNKはとらえた。それが下の写真だ。
朝鮮中央通信によると、建設が始まったのが4月3日。北朝鮮は「速度戦」のスローガンをかかげて、2ヶ月足らずで数十棟の基礎掘削工事と、4棟の鉄骨の組立工事を終えたと報じた。しかし、無茶な速度戦は様々な弊害を生み出している。
(参考記事:北朝鮮が水害復旧「してるふり」…被害増やす速度戦の悪習 )建設現場では事故が多発。韓国の東亜日報系のテレビ局「チャンネルA」によると、4月10日に建設中のマンションの倒壊し、数百人の労働者が生き埋めになったという。