韓国の韓民求（ハン・ミング）国防相と米国のカーター国防長官、日本の中谷元・防衛相は４日、アジア安全保障会議が開かれたシンガポールで会談。その後に発表した共同声明で、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮を強く非難し、挑発行動を止めるよう要求した。

3氏は会談で、北朝鮮の軍事的脅威が高まっていることを踏まえ、核・ミサイル関連情報の共有強化が必要であるとの認識を確認。国連安全保障理事会が3月に採択した北朝鮮制裁決議を徹底して履行するため国際社会と緊密に連携していくことについても一致した。

日米韓は今月28日、北朝鮮弾道ミサイルの探知・追跡のための共同演習を、ハワイで初めて実施する。演習には3カ国のイージス艦などが参加する。

一方、韓氏はアジア安全保障会議の演説で、「速やかに北朝鮮の挑発をとめなければ、核なき世界を実現するという人類の夢は水泡に帰し、国際的な核不拡散体制が終えんを迎えることになる」と訴えた。