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中国国内では人件費が年々上昇し、各メーカーにとってメリットが減少しつつある。そんななか、北朝鮮の工場に一部工程を委託、生産を行う、国境を挟んだ「中朝分業システム」が構築されつつあると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

この中朝分業システムについて、中国遼寧省の繊維業界情報筋は次のように明かす。

「まず、中国企業は、衣類の縫製、ボタン付け、ファスナー付けなど、手間のかかる作業を、北朝鮮の被服工場、紡績工場に外注する。その後、工程を経た製品は、中国の工場に戻され「中国製」のタグが付けられて出荷される。表向きは中国製だから輸出にも問題がないというわけだ」(遼寧省の情報筋)