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「北朝鮮よりもコンテンツが充実して内容が面白い韓国ラジオ番組をよく聴く。韓国ラジオを聴いているうちに、脱北の誘惑に駆られる漁師も出てくることから、北朝鮮当局は小型ラジオを制限しているのだ」(咸鏡北道の情報筋)

小型ラジオの所持を禁止したからといって、無線設備の搭載を許可するわけにもいかない。大型漁船なら、通信内容を監視する保衛指導員が同乗できるが、小型漁船にはその余裕がないからだ。

そして、無線設備があれば、韓国ラジオを視聴するだけでなく、自由に交信が可能で、これも脱北行為に利用されかねない。

北朝鮮当局の制限に、がんじがらめになった漁師たちは、海岸警備隊にワイロを渡し、小型ラジオを保有せず出漁。そのため、遭難したり、エンジン故障で漂流したりして、二度と戻ってこない船が増えていると情報筋は語る。