戦後日本の諜報活動を知り尽くした公安OBが言う。
「戦後、日韓が接近したのは日本陸士出身の朴正熙大統領が誕生してからで、彼とともに維新クーデターを起こした同志の多くは旧日本軍関係者でした。朴政権を支えた韓国中央情報部(KCIA)の諜報・謀略ノウハウも日本式です。
たとえば、1973年の『金大中事件』を指揮した李哲熙次長補は、日本の陸軍中野学校出身です。金大中氏を拉致した方法はまさに陸軍中野学校で教えていたものであり、事件に協力したとされる日本人も、やはり中野学校グループの人間です」
目をつぶる機関員
前掲の趙甲済のレポートには、覚せい剤密造組織と韓国情報機関との癒着をうかがわせる記述がある。