元プロ野球選手の清原和博被告が5月31日、覚せい剤取締法違反で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。世間の関心が、同被告の覚せい剤の「入手ルート」に集まる中、2日には那覇港に停泊中のマレーシア船籍のヨットから覚せい剤約600キロが押収された事件で、ヨットに乗っていた台湾人乗員6人が覚せい剤取締法違反(営利目的輸入未遂)の疑いで再逮捕された。
押収された覚せい剤の末端価格は400億円以上とみられ、一度に押収される量では国内最大級だ。
「運び屋」の現場
一昔前には、覚せい剤と言えば北朝鮮製が幅を利かせていた。果たして、現代の覚せい剤の流通経路はどのように変遷してきたのか。ジャーナリストの李策氏が、北朝鮮を起点にその歴史を辿る。