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北朝鮮メディアが、米大統領選で共和党の候補者となるドナルド・トランプ氏について言及を始めている。

朝鮮労働党機関紙・労働新聞は1日付の論評で、「南朝鮮(韓国)当局が米共和党大統領選挙候補トランプの朝鮮半島政策のスタンスに緊張し、不安を隠せずにいる。それは、トランプが自分の対外政策について語るたびに、米軍の南朝鮮駐屯問題、『安保ただ乗り』論を持ち出しているためである」と指摘。

北朝鮮の国家宣伝ウェブサイト・今日の朝鮮も5月31日、トランプ氏について、「暴言ばかりの変わり者で、無知な候補ではない。賢い政治家で先見の明がある大統領候補だ」とする専門家の見立てを紹介している。

民衆に「血の弾圧」

では、金正恩党委員長はトランプ大統領の誕生を望み、彼とならば対話が可能だと考えているのだろうか。そうではあるまい。トランプ氏の在韓・在日米軍の撤退論が巻き起こす混乱が、自分に有利に働くと考えているのだろう。