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大手新聞などの記事を読むと、金正恩氏は米国や中国に対話を求め、揺さぶりとして核・ミサイル実験を繰り返しているとの分析を見かける。しかし、現実はそうではなかろう。

正恩氏も、いずれは対話に乗り出すかもしれないが、それはしばらく後のことだ。正恩氏は、核弾頭と固体燃料ロケットを装着していつでも発射できる状態になった中距離弾道ミサイル(数十~100発以上)を実戦配備し、なおかつそれを捕捉の難しい移動式発射台に載せた上で地下トンネルに隠し、仮に米国から攻撃されても、その同盟国である韓国と日本に耐えがたい損害を与える能力を備えるまで、対話には積極的にならないだろう。

(参考記事:金正恩氏が日本を「核の射程」にとらえる日

つまり彼は、1日も早く核兵器を実戦配備し、恫喝としての対外交渉に乗り出そうとしているわけだ。今回の李氏の訪中も、その「地ならし」としての意味が強いのではなかろうか。