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これは、2013年のポーランド平均月給860ユーロ(約10万6000円)を下回る金額であり、賠償金としては極端に少ないことは言うまでもない。

現地の労災調査官が調査を行った結果、安全装備の未着用、労働時間が極端に長いなど複数の違反事例が発見された。調査の結果はまだ確定しておらず、同社の労働環境が改善されたかどうかは定かではないが、北朝鮮労働者は以前と変わらず働いている。

ポーランドの企業に北朝鮮労働者を派遣しているのは、ARMEX社だ。同社は、朝鮮労働党傘下にあり、国連の制裁対象に指定されている朝鮮綾羅島(ルンラド)貿易総会社と契約を結び、前述のCRISTやグダニスクのNAUTAなどの造船所、高級マンションを主に建設しているATAL社に、北朝鮮の労働者を派遣している。

人権侵害の現場に「支援金」

同社のシシリア・コヴァルスカ社長は2010年1月、金正日氏に剣を贈るなど、北朝鮮との親密ぶりをアピールしている。ちなみにこの剣は、北朝鮮・妙香山(ミョヒャンサン)の国際親善展覧館に展示されている。