在日とヤクザの関係については一部に「日本のヤクザの3割は在日」などとするデタラメな言説がある。元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘氏が何ら根拠もなく、ほとんどノリだけで語った言葉が電脳空間をさまよっているものだ。これが本当なら筆者の周りには何十人もの在日ヤクザがいるはずだが、実際のところ、そのような人物はひとりもいない。
しかし一方で、前述した李策氏が面白いことを書いている。日本の総人口に占める在日の比率に対し「親分にまで上り詰めた在日ヤクザの比率」は明らかに高いというのだ。
(参考記事:「ヤクザと在日」の語られざる真実…武闘派の隆盛とバブル紳士の台頭)どうしてそのようになったのか。李氏の分析は多岐にわたっているが、日本経済がある時点で、在日ヤクザの「スキル」を求めたからというのが理由のひとつのようだ。