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先日、暴力団情勢に詳しい取材仲間たちと雑談をしていたときのことだ。

筆者はそちら方面にはまったくうといので、「へえ~、色んなことがあるんだな」という感じで聞き役に徹していたところ、話題は山口組分裂の現状と今後へと及び、その中で神戸山口組のある最高幹部の名前が挙がった。

「北の連中とつながりたい」

すると突然、仲間のひとりが筆者の方を向き、「その最高幹部は確か、何年か前に高さんに電話をかけてきたんですよね?」などと言う。いきなりのことで、最初は「えぇっ、えぇ~!?」と面食らってしまったが、よくよく思い出してみれば、確かにそんなこともあった。

正確に言うなら、その最高幹部は筆者ではなく、ある月刊誌の編集部に電話をかけてきたのだ。