あまり語られることはないのだが、出世した在日ヤクザには「経済ヤクザ」が少なくない。現在の主要な指定暴力団の親分や最高幹部クラスにも、図抜けた財力を持つ面々が並ぶ。
山口組2次団体の元企業舎弟が話す。
「在日に対する民族差別があったのは事実だし、大多数が貧しかったにしても、在日にはぶっ飛んだカネ持ちだって少なくなかった。とくに在日ヤクザの周りには、度胸と才覚でのし上がった在日の商売人が必ずいた。とくにむかしの金融業界では、有力者はことごとく在日だったんじゃないか。R興業のGさん、T商事のKさんとかね。彼らはヤクザの親分にカネを貸し、それを回収できる手腕を持っていた」
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かつて、在日はまともな事業者であっても、日本の金融機関から融資を受けるのは難しかった。そんな中、「民族産業」のひとつとして発達した商売が高利貸しである。