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日本のヤクザは6割が同和で3割が在日――。

ネットで検索すると、かつてある「識者」がほぼ無根拠に語ったこの言葉が、今も大量に電脳空間を漂っている。一方、これがいかに荒唐無稽な言説であるかを客観的に論破した主張も見かけるので、ここで屋上屋を架すことは敢えてしない。

ただ、1980年代に東京の朝鮮高校に通った私の同期男子(約200人)の中に、「本職」のヤクザとなった者が皆無であることは、本稿にとって意味のある事実なので念のため述べておこう。在日韓国・朝鮮人(以下、在日)のヤクザは、総数としてはかなりの少数派なのだ。

さて、私は決して、ヤクザの世界における在日の存在感の大きさを否定したいわけではない。逆に、それは客観的な事実だと思っている。

「親分の在日比率」

参考になるのが、警察庁発表の「平成26年の暴力団情勢」だ。山口組の分裂や極東会会長の引退が反映されていないデータではあるが、近年のすう勢は分かる。

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