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両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、入党の誘いを断る理由は「何の役にも立たない」から。さらに、下手にエリートコースを進めば、幹部になり、幹部になって何か失敗を犯せば、粛清されかねない。

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また、幹部は決してロールモデルにはなれない。若者の目に幹部は、市場に入り浸り、権力を乱用して利権を手にし、富を蓄積すること以外に何の興味もない存在にしか見えないからだ。

1990年代末の大飢饉「苦難の行軍」を経験した20~30代、いわゆる「チャンマダン(市場)世代」の登場は、労働党の権威失墜を加速させた。かつてはさほど豊かでなくとも、無償で教育、医療、食料配給が得られ、国と指導者のおかげで暮らせていた。