北朝鮮で6日から開かれていた朝鮮労働党第7回大会が閉幕し、大会の最後に各機関の人事が発表された。一部からは、大幅に若返りを図るのではないかという予想もあったが、大きな入れ替えはなかった。
一方、朝鮮中央通信が10日に配信した党政治局委員候補と中央軍事委員会委員の一覧の中に、目を引く名前がある。今年2月初めに公の場から姿を消し、粛正、または処刑されたと見られていた李永吉(リ・ヨンギル)前朝鮮人民軍総参謀長だ。
(参考記事:北朝鮮軍「処刑幹部」連行の生々しい場面)日韓メディアが、李永吉氏の粛正・処刑説を報じた直後、総参謀長は李明秀(リ・ミョンス)氏に交代したことから、彼が表舞台から姿を消したことは確実と見られていた。
公開写真が明かす「降格」
リ・ヨンギルという名前は決して珍しくはないが、このクラスに同姓同名の他人が突如として現れることは、ほぼありえない。また、朝鮮労働党機関紙の労働新聞は10日付で、李永吉氏の写真も公開しており、本人と見て間違いない。李永吉氏は復権したようだ。
ただし、粛正・処刑ではなかったものの、一時的に失脚したことをうかがわせる材料もある。李永吉氏の階級だ。下の写真を見てほしい。