北朝鮮では、4月15日の太陽節(金日成氏の誕生日)、2月16日の光明星節(金正日氏の誕生日)に全国の子どもたちにキャンディやビスケットなどのお菓子が贈り物として配給される。
金日成時代に配給されたお菓子はとても美味しく、子どもたちは「首領様のありがたみ」を噛み締めつつ食べたそうだ。ところが、そのありがたいお菓子も、今の子どもたちからは、背を向けられている。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、4月15日に1キロのキャンディとお菓子が詰められた袋が配給された。ところがこれが非常に不味かったのだ。そこそこの暮らしをしている子どもたちは見向きもしないほどの不評ぶりだ。さらに、金日成時代のお菓子の味を知る親たちからも「不味い」と言われている。
家庭で消費されないお菓子は市場で売られるようになった。1袋1万北朝鮮ウォンから1万2000北朝鮮ウォン(約150円~180円)とかなりのお手頃価格だが、あまり売れないという。