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中国製のスナック菓子で舌の肥えた子どもたちにとって、北朝鮮製の菓子は食べられた代物ではなかったようだ。しかし「不味い」理由には裏があった。

別の情報筋によると、市場での「お菓子」の売買に対して当局が捜査に乗り出した。金正恩氏からの贈り物を売買することは政治犯罪に当たるからだ。その結果、輸城川(スソンチョン)食料工場の職員が摘発された。

この職員は、贈り物のお菓子の原料として国から配給された高給小麦粉を横流しし、代わりにトウモロコシの粉でお菓子を製造していたことが明らかになった。さらにこの職員は、お菓子1キロを6000北朝鮮ウォン(約90円)で市場の商人に卸していたことも判明した。市場では1袋1万2000北朝鮮ウォンで売られていた。

横流しした小麦粉は、輸出用のお菓子の製造に使われていたようだ。当局への上納金を稼ぎだすために、このような手法で外貨稼ぎを行っていたのに、金正恩氏からの贈り物に手を付けていたとあっては重罪は免れないだろう。金正恩氏に一銭でも多く忠誠の資金を収めようとしたのに、逆に処罰されてしまうのだ。