検閲の過程で、「恵山ホテル」と「駅前旅館」でも常習的な性売買の斡旋があったことが分かった。
駅前旅館は青年恵山駅に近い、ヘジャン洞にある11階建ての一般向けの宿泊施設だ。青年恵山駅を利用する列車の乗客のために作られた施設だが、純粋な宿泊客よりも性売買を求める男性の方が多かったという。恵山ホテルは外国人専用の施設で、国内の人は中央党の幹部級だけが利用することができる。ここではビジネスで北朝鮮を訪問した中国人を相手に、性売買が続けられていたことが明らかになった。
北朝鮮の国営宿泊施設で組織的な性売買が行われているという事実は、すでに90年代末から住民たちの間で話題になっていた。「苦難の行軍」が始まり、食糧や電気、暖房などの問題で宿泊施設の運営が困難になると、一部の宿泊施設が性売買をする女性や、女性を斡旋する人たちに部屋を貸すようになった。
消息筋によると、両江道の検察局に収監されている恵明旅館の支配人と管理責任者は、「旅館を運営するために仕方なかった」と主張していて、恵山ホテルの関係者たちもリモデリング費用のために仕方なく外貨稼ぎをしたのだと言い、善処を訴えているという。