両江道恵山市で、企業型性売買事件が摘発されて、主な宿泊施設や青年恵山駅周辺の住宅街で、道の非社会グループの検閲が実施されていることが分かった。

両江道の内部消息筋は25日に、「7月20日に『恵明旅館売春事件』が発生して、旅館の支配人と部屋の管理責任者、簿記員(会計員)などが道の検察所に収監された」と述べ、「ウィヨン鉄道旅館や駅前旅館、恵山ホテルだけでなく、青年恵山駅周辺の住宅街でも宿泊検閲の嵐が吹いている」と伝えた。

恵山市恵明洞の恵明旅館は、中央党の幹部たちが頻繁に利用する国営の宿泊施設で、支配人のリ某氏と管理責任者のペク某氏は、2005年から恵山地域の女性を募集して性売買を斡旋してきたという。幹部たちが宿泊する部屋は北朝鮮の貨幤で1万ウォン~1万5千ウォン、一般の部屋は4千ウォンで男性を受け入れて、性売買をする女性たちを斡旋していた。

その上支配人が、幹部たちが泊る部屋に10代の女性を長期間宿泊させていたことが分かり、衝撃を与えている。消息筋は「恵明旅館では売春行為のことを『花商売』と呼んでいた」と言い、「支配人と管理責任者は、男性たちの要求に応じてそれぞれ値段が異なる『花』を斡旋していたが、中学校を卒業したばかりの子供まで動員していたため、道の検察幹部も衝撃を受けている」と説明した。

花商売をする女性は「赤い花」(10代後半~20代初め)、「青い花」(20代半ば以上の未婚者)、「黄色い花」(結婚している女性)、「紫の花」(寡婦)などに分類されていた。支配人は、別の「供給先」から女性たちを紹介されて、女性たちは男性から手渡されたお金(最低2万ウォン~ 最大4万ウォン)を「供給先」と4:6、5:5の割合で分け合っていたという。

消息筋は、「一番高い『赤い花』は 2時間2万ウォン、ひと晩4万ウォンだ」と言い、「この人たちの供給先は中国ともつながっていて、女性の中には国境を越えて中国の長白まで遠征してお金を稼ぐ人もいたことが分かった」とも話した。

恵明旅館事件は、旅館で支配人との間に摩擦が生じて解任された恵明旅館の厨房責任者が、恨みを抱いて両江道の党委員会と道検察所に、それまでの性売買に関する事実を訴えたため全貌が明らかになった。

道の党は、直ちに道検察所や道保衛部の幹部からなる検閲グループを組織して、両江道の宿泊施設を集中的に検閲している。道保安局と恵山市の保安署は、青年恵山駅の周辺や恵山市場の周辺、ウィヨン駅前やウィヨン市場周辺の住民の住宅に対する「宿泊検閲」も進めている。これは、組職的な性売買と自営業型の性売買を一掃するという複合的な「作戦」だという。

検閲の過程で、「恵山ホテル」と「駅前旅館」でも常習的な性売買の斡旋があったことが分かった。

駅前旅館は青年恵山駅に近い、ヘジャン洞にある11階建ての一般向けの宿泊施設だ。青年恵山駅を利用する列車の乗客のために作られた施設だが、純粋な宿泊客よりも性売買を求める男性の方が多かったという。恵山ホテルは外国人専用の施設で、国内の人は中央党の幹部級だけが利用することができる。ここではビジネスで北朝鮮を訪問した中国人を相手に、性売買が続けられていたことが明らかになった。

北朝鮮の国営宿泊施設で組織的な性売買が行われているという事実は、すでに90年代末から住民たちの間で話題になっていた。「苦難の行軍」が始まり、食糧や電気、暖房などの問題で宿泊施設の運営が困難になると、一部の宿泊施設が性売買をする女性や、女性を斡旋する人たちに部屋を貸すようになった。

消息筋によると、両江道の検察局に収監されている恵明旅館の支配人と管理責任者は、「旅館を運営するために仕方なかった」と主張していて、恵山ホテルの関係者たちもリモデリング費用のために仕方なく外貨稼ぎをしたのだと言い、善処を訴えているという。

消息筋は「150日戦闘が始まって、体を売る女性がねずみ算式に増えた」と話した。様々な農村支援や建設事業に動員される回数が増えて、市場の開放も午後4時以後に限られるようになり、商売に頼っていた都市の住民の収入が大幅に減少したため、「生計型」の性売買を始める女性が増えたということだ。

北朝鮮政府は8月8日に行われた「党の群衆路線を徹底的に貫徹して、あらゆる不正腐敗現象を無くすことについて」という主題の講演会でも、最近社会的物議をかもしている売春行為に対して、具体的な事例まであげて住民教育を行った。

だが北朝鮮政府が、こうした政治教育と検閲で性売買を摘発・遮断することができるかどうかは分からない。最近は組職型性売買だけでなく、生計型の1人性売買が住宅街にまで拡散しているとも伝わっている。

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