韓国と北朝鮮の軍が対峙する非武装地帯(DMZ)で3日、韓国軍の監視所から機関銃2発が誤って北朝鮮側に打ち込まれていたことが、韓国国防省関係者の証言で明らかになった。機関銃の整備中の事故であり、韓国軍は即座にその旨を放送で伝えた。北朝鮮側は無反応だったというが、ひとまず交戦に至らず済んだわけだ。

だからと言って、「あ~良かった」の一言で済ませるべき話でもない。戦争は、こうした偶発的な出来事から始まってしまうことがあるし、急激な緊張激化を体験した軍隊は、有事への備えに前のめりになってしまうこともある。たとえば韓国軍の金正恩氏に対する「斬首作戦」も、そのひとつに数えられるかもしれない。

(参考記事:金正恩氏の「斬首」に動きだした韓国軍

この作戦構想が持ち上がるきっかけは、昨年8月の朝鮮半島の軍事危機である。そしてこれ自体が、意図せざるエスカレーションから生まれた出来事だった。発端は、DMZ内で韓国軍の20代の下士官2人が地雷を踏み爆発。足を切断するなどの重傷を負った事件だった。

(参考記事:【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間

地雷が、北朝鮮側により仕掛けられたものであるのは明らかだった。北朝鮮の朝鮮人民軍は同年4月から、DMZで不審な動きを見せていた。