事件を伝えた情報筋によると、こうした発表を信じる住民はほとんどいない。北朝鮮当局は、これまでも、情勢が緊張する度に「米国や韓国の仕業だ」と国外の敵のせいにして、国内の動揺を収めるという手法を使ってきたからだ。
また、韓国を犯人にしておけば「既に南に逃げてしまった」などと逮捕できない言い訳にもなる。
一方で「本当に毒の入ったリンゴを食べたことが死因だとすれば、高濃度の残留農薬や殺虫剤によるものだろう」との見解を披露する人もいる。これは、中国製食品の安全性を問題視する見方が、北朝鮮でも広がっていることを意味する。