国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が韓国・ソウルに設置した北朝鮮人権事務所が、脱北して韓国に居住する人々から聞き取りを始めている。何を調べているかと言えばもちろん、北朝鮮の体制による人権犯罪についてである。
昨年6月に開設された同事務所の役割は、北朝鮮の人権状況を監視、記録し、証拠を保存することだ。
北朝鮮の人権問題を担当する国連のダルスマン特別報告者は3月に開かれた国連人権理事会で、北朝鮮の指導者を「人道に対する罪」に問う可能性を指摘しながら、この問題の国際刑事裁判所(ICC)への付託にも言及。理事会はこれを受けて、法的手段を探るための専門家グループの立ち上げを決議した。
(参考記事:悪名高き公開処刑の「極秘プロセス」…北朝鮮「人道に対する罪」の実態)ソウルの人権事務所が集める証拠はもちろん、ここに生かされることになるだろう。