北朝鮮の秘密警察、国家安全保衛部(以下、保衛部)は反体制的な動きや思想を取り締まるのが本来の任務だ。その一方で、最近になって北朝鮮では違法業種である「ヤミ金」の取り締まりに乗り出したという。
背景には、業者の厳しい取り立てによる事件が多発している現状に加え、保衛部の権力が強大化しつつある現状もある。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
肥大化する秘密警察
両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、保衛部は109常務を通じて「品物を担保にした金銭詐欺師を厳罰に処す」との布告を出した。