咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、軍の兵士たちが兵器を手入れする雑巾(ウエス)が不足しているため、古着を集めているというのだ。
元々、軍で使う布や綿は咸興(ハムン)にある「2.8ビナロン工場」で生産していたが、何らかの理由で生産がストップしてしまっている。そのため、住民から古着を供出させているのだ。
2.8ビナロン工場は、施設の老朽化と電力難で稼働がストップしたが、金正日氏の指示で2010年3月から再び稼働を始めた。朝鮮中央通信は、今年の2月20日、朴奉珠(パク・ポンジュ)総理が2.8ビナロン工場を視察したことを伝えているが、その後に何らかの異変が起きたのだろう。
朝鮮人民軍は「青瓦台とソウル市内の政府機関を攻撃する」「ソウルを火の海にする」などと言って、大規模軍事演習を行っているが、一方では雑巾にも事欠くお粗末さだ。