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同紙によると、カン氏は2004年から2006年までは「ホン・ソングク」、2010年から2013年までは「ホン・コングク」、2015年には「ホン・テオ(Theo Hong)」、今年1月15日には同じ「ホン・テオ」だが英文表記が「Thaeo Hong」と、いずれも偽名を使った偽造パスポートを使用し、タンザニアに入国した。

タンザニア移民局のウィルソン・バンバガニャ局長は、ガーディアンとのインタビューで「カン氏が偽造パスポートを使用していたことを考えると、違法な商取引に携わっていたことは確実だが、その詳しい状況は掴めていない」「北朝鮮大使館に彼の身元を問い合わせたが、適切な情報が提供されなかったため、彼が違法な商取引を行ったと結論づけ、追放するに至った」と述べた。

カン氏は夫人のヤン・ギョルスン氏と共に違法な商取引を繰り返し、儲けた数百万ドルを金正日氏に上納し、2000年に労力英雄の称号を授与されていたという。

北朝鮮の外交事情に詳しい情報筋が米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、カン氏は北朝鮮大使館に経済参事官として勤務し、タンザニアに加えてザンビアや南アフリカから象牙、麻薬、武器の密輸を行っていたという。

また、空港では北朝鮮大使館の職員がカン氏を出迎え、荷物を運ぶ様子も目撃されている。

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