北朝鮮では、毎年4月15日の太陽節(金日成氏の誕生日)に全国の子どもたちに、お菓子セットが配給される。しかし、今年はすべての子どもに行き渡らない可能性が浮上した。その理由は対北朝鮮制裁。中国が北朝鮮向けの小麦粉の輸出をストップしているからだ。
平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、労働党から「太陽節に配給される子ども向けのお菓子セットの製造を3月末までに終えよ」との指示が下された。それに伴い、各地の食品工場では「お菓子生産徹夜戦闘」が展開されている。
また、各貿易会社にも「お菓子の原材料を忠誠の課題として上納せよ」との指示が出され、「輸入戦闘」が繰り広げられている。今までずっと繰り返されてきた年中行事だが、今年に限って問題が生じている。