さらに、落書きが発見された三水駅に平壌に向かう急行が停まることも、話の拡散に拍車をかけた。
別の情報筋によると、道内で大学に通う学生たちは、冬休みを迎え一斉に帰省し、家族や親戚に両江道で聞きつけた落書事件について語り、さらに噂は全国に広がった。この過程で、奇怪な噂まで加わり、金正恩氏の評判も下がってしまったという。
最高指導者への非難は重大犯罪であるため、司法機関は2万人を超える近隣住民の書体調査を行うなど慎重に捜査を進めているが、3ヶ月経っても犯人はおろか、その手がかりすらつかめずにいる。
情報筋によると、最近に入って平壌、平城、咸興、清津、沙里院など全国各地で住民の書体調査が行われている。これは落書事件が全国的に相次いでいることを示す。