たとえば、携帯電話で韓国と通話をした罪で公開処刑が行われたり、韓流ドラマを視聴した罪で、高校生が公開裁判にかけられている。多少の緩和はあれど、恐怖政治は相変わらずだ。
(参考記事:北朝鮮当局、韓国と「携帯通話」した女性3人を「見せしめ」で処刑)(参考記事:北朝鮮が女子高生を「見せしめ」公開裁判にかけた理由)
そんななか、北朝鮮の大幹部である崔龍海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党書記が、が韓流ドラマのせいで思想教育を受けたという説が出てきた。
崔龍海氏は、昨年10月頃から12月にかけて、公式の場から一切姿を消していた。この内幕について、韓国の北朝鮮専門家であるチョン・ソンジャン氏は、消息筋の話を引用しながら「崔龍海氏の長男が韓流ドラマを視聴したことが国家安全保衛部(秘密警察)に発覚し、息子とともに『革命化教育(思想教育)』を受けることを自ら望んだ」と明らかにした。一方、韓国の情報機関・国家情報院は、建設中の発電所の現場で不備があったことで責任を問われ、一時的に失脚したと見ている。
(参考記事:崔龍海氏が「革命化教育」を受けた意外な理由)ここで真相を断言することは不可能だが、この件をめぐって筆者に興味深い情報を打ち明けてくれた人物がいる。