アフリカ南西部にあるナミビアの英字紙・ナミビアンは14日、同国政府が、北朝鮮企業が建設した弾薬工場が国内に存在することを認めたと報じた。ナンディ・ダイッワ外交担当副首相が、同紙の取材に答えた。
国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の履行状況を監視している専門家パネルは2月末までにまとめた報告書で、この工場の存在を指摘していた。
報告書によれば、北朝鮮の「万寿台(マンスデ)海外プロジェクト・グループ」が、2002年から2005年にかけて、ナミビアに弾薬工場を建設した。同社は、北朝鮮の武器取引を担う「朝鮮鉱業貿易開発会社(KOMID)」の関係先と見られる。KOMIDは2009年から、国連の制裁対象に指定されている。
ナンディ・ダイッワ氏は、工場建設に北朝鮮企業が関わったのは事実であるとしながらも、建設事業の推進主体はナミビア政府であったと指摘。