第4次核実験とミサイル発射を強行した北朝鮮に対する制裁決議案に、中国政府がどこまで本気で臨むのか注目されるなか、北朝鮮の船舶が中国当局に入港を拒否される事態が発生した。

ロイター通信によると、北朝鮮の貨物船「グランド・カーロ」が、中国山東省の日照港に入港しようとしたところ、許可が降りなかった。船は、国連安保理で採択された対北経済制裁決議で名指しされた北朝鮮の船舶管理会社「オーシャン・マリタイム・マネージメント」(OMM、遠洋海運管理会社)所属の貨物船の31隻の中の1隻だ。

情報を明かした匿名の日照港の関係者は「もし制裁の対象外の北朝鮮の貨物船でも、入港を求めてきたら上部と相談して決める」と述べているが、入港拒否が継続されるとなると、北朝鮮は経済面、とりわけ外貨稼ぎでダメージを受けることが予想される。

(参考記事:金正恩氏の「統治資金」をブロックせよ!…制裁で狭まる北朝鮮包囲網

すでにフィリピンのスービック港に入港した「JIN TENG」が、フィリピン当局に差し押さえられた。こうしたなか、追跡を逃れるために、AIS(船舶自動識別装置)の電源を切り、位置情報が確認できなくなった船舶が続出している。

(参考記事:フィリピン政府が北朝鮮船を差し押さえ…新たな対北制裁を履行

そこで、デイリーNKジャパンで独自に調査したところ、上記のOMM所属の船舶31隻のうち、過去24時間(3月11日)に、位置情報を発信した記録があるのは「グランド・カーロ」を含めて4隻だったことがわかった。

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