日本の経団連に当たる韓国の「全国経済人連合会(全経連)」はスイス・世界経済フォーラム(ダボス会議)に際し、会場のホテルで「コリアン・ナイト」を開催。500人余りのグローバル・リーダーに北朝鮮の伝統料理を振る舞い、開城工団で作られた製品を記念品として配った。この前年の会議では、朴槿恵氏も南北統一の可能性をアピールしている。
そこに込められていたのは、低成長時代を迎えた韓国経済は、北朝鮮マーケットの開拓をもって復活して見せるとのメッセージに他ならない。
(参考記事:低成長時代を迎え韓国の視線は北朝鮮に向かう)北朝鮮の「清算」宣言は、そんな韓国側の思惑を知り抜いた上でのカウンターパンチなのだ。
もっとも、北の現体制との統一を先にあきらめたのは、朴槿恵政権であったとも言える。