韓国政府は、北朝鮮の核実験、ミサイル発射に対抗する制裁の一環として、自国民に中国に多く存在する北朝鮮当局経営のレストラン、通称北レスの利用を自粛するように呼びかけている。さらに、国際社会の経済制裁や米韓合同軍事演習などで、北朝鮮を取り巻く情勢は緊張の度合いを増している。

そのせいか、北朝鮮レストラン従業員の韓国人客に対する態度がガラッと変わったと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

「食べたらさっさと帰れ」

韓国企業の北京駐在員は、3月6日に遼寧省の丹東にある北朝鮮レストランを訪れた。レストランの北朝鮮ウェイトレスは、先月まではニコニコしながら親切にサービングしてくれていた。ところが、駐在員が、気をかけて「最近商売はどうか?」と女性従業員に尋ねたところ、これまでとは違う態度を見せたという。

ウェイトレスは、彼が韓国人とわかったのか「そんなことを知ってどうするつもりか」「食事に来たんだったら、さっさと食って出て行け」などと、今までは考えられない反応が返ってきたというのだ。

「彼女たちは、今までならちょっとキツ目の冗談を投げかけても、笑顔を忘れず、客の気分を害さないようにうまく返していたのに、すっかり態度が変わってしまっていた」(駐在員)

韓国から客が来れば、北朝鮮レストランに連れて行くという丹東在住の韓国人ビジネスマンも、女性従業員の態度の変化に困惑している様子だ。

「食事を終えて帰ろうとすると『またどうぞ』と外まで見送ってくれていたのに、今ではそういう光景も見られなくなった」

対北朝鮮情報筋によると、今まで南北の緊張が高まっても、北朝鮮レストランの女性従業員の様子が変わることはなかったという。今回の態度の急変は、上司から指示されたものに違いないと情報筋は見ている。

    関連記事