北朝鮮の国防委員会は7日、過去最大規模の米韓合同軍事演習が同日から行われることに対し、猛烈に反発する声明を発表した。 時事通信はそれについて、「米韓が最大規模の合同演習=北朝鮮『総攻撃』と威嚇」と題した記事で報じている。記事本文でも、2カ所で北朝鮮が「総攻撃」という表現を使ったと報じている。
しかし、これは明らかな間違いだ。北朝鮮の声明原文を読むと、「総攻撃」という言葉は使われておらず、正しくは「総攻勢」である。ハングル版でも日本語版でも同じだ。
(参考記事:北朝鮮国防委、米韓演習に対し「総攻勢に進入する」…声明全文)「総攻撃」と「総攻勢」では意味がまったく違うし、読み手の受ける印象の差も大きい。 前者だと、兵器を使用して敵を破壊・撃滅するという意味に取れる。しかし「攻勢」だと、必ずしもそういう意味にはならず、「外交攻勢」や「平和攻勢」などの意味も含まれる。
最近の北朝鮮報道には、こうしたミスが多くなっているように感じられる。