韓国政府が、対北朝鮮制裁の一環として北朝鮮の開城(ケソン)工業団地を閉鎖したことにより、南北に悪影響を及ぼすなか、閉鎖を歓迎する商売人がいると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

中国在住のRFAの対北朝鮮消息筋は、「中朝国境の丹東、瀋陽、延辺地域で、韓国商品を専門的に取り扱う商人や中朝を往来する行商人は、開城工団の閉鎖を喜んでいる」と語った。

開城工団閉鎖で競争相手がいなくなる?

情報筋によると、開城工団で製造された100種類以上の商品は、咸鏡北道(ハムギョンブクト)など北部地域の市場にまで流通していた。そして、商品が安価なことから、中朝を往来して韓国からの輸入商品を扱う商人たちは、値段競争で苦戦していたという。

しかし、工団閉鎖によって韓国製品の流通が減少する、つまり競争対象が減るために「儲けるきっかけになる可能性が高い」と期待している。とはいえ、工団閉鎖が南北双方に被害を及ぼしているだけに、露骨に喜ぶそぶりは見せていないとのことだ。

また、平壌と中国を往来する華僑の行商人も「今までは開城工業団地の商品のために、売れ行きが芳しくなかったが状況を見ながら、もう一度商売を広げるチャンスだと期待を込めながら次のように述べた。

「中朝税関の検査自体は厳しいが、北朝鮮の上層部は南朝鮮もの(韓流スタイル)が大好きなので、商売が廃れることはない」

さらに、咸鏡南道のある住民も「上流層の中にはキッチンで使うふきんでさえも南朝鮮製品を使いたがる。開城工団から流通される製品がなくなることは、行商人にとって儲け時だ」と語った。

韓流を扱う北朝鮮の商売人たちにとって、開城工団閉鎖は「災い転じて福となす」かもしれない。

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