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外貨ショップや高級レストランは、外貨稼ぎ機関である「朝鮮労働党39号室」傘下の対外奉仕総局や、観光総局、大成指導局、楽園指導局、牡丹指導局、先鋒指導局、武力部の強盛貿易などの特級貿易会社が独占。つまり、駐在員達の接待費は、金正恩第一書記の秘密資金金庫の役割をする労働党39号室へ流れこむ仕組みになっているわけだ。

海外で、北朝鮮の外交官たちが特権を乱用して、薬物、高級アルコールなどを違法取引したり、金、電子製品などを密輸して摘発されるケースが頻繁にあるが、幹部へ貢ぐための外貨資金を稼がなければならないからだ。

いわば、金正恩氏は、自らの統治資金のために、自国の顔である外交官たちに違法行為を強いていることになる。

幹部の要求におとなしく従わなかったり、逸脱行為を行った者には厳しい仕打ちが待っている。2010年には自宅に30万ドルを隠し持っていた鉄道省の組織秘書が銃殺刑に処せられた。表向きは、党の経済政策に損失と支障をきたしたとの理由だったが、金正恩氏に外貨を捧げず隠し持っていたことが許されないというのが、本当の理由だ。